初心忘れるべからず

お金と老後のお困りごとコンシェルジュの
池田幸代です。

 

プロフィール2

あっという間に会社設立を終えました。

 

普通ならきっと
とっても嬉しいはずの出来事でしょうが、
喜ぶ気持ちにはなれませんでした。

 

会社設立の前日に
重大なミスをしてしまいました・・・。

 

どんなお詫びをしても
許していただけないような
プロとしての基本が欠けていました。

 

 

世阿弥の「花鑑」

 

「初心忘れるべからず」

 

このミスの後
ふと頭の中をよぎった言葉が
これでした。

 

世阿弥の「花鑑」の中に書かれています。

 

一般的な解釈では
はじめたときの謙虚な気持ちを忘れない
という意味で使われていると思います。

 

もちろん、フレッシュな気持ちを忘れずに
慢心せずに仕事をしていくことは
大切なことです。

 

原典では
違った解釈でした。

 

 

世阿弥の「初心」とは

 

原典には

しかれば当流に万能一徳の一句あり。
初心忘るべからず。
この句、三ケ条の口伝あり。

 
是非とも初心忘るべからず。
時々の初心忘るべからず。
老後の初心忘るべからず。

 

この三、よくよく口伝すべし。

 

と書かれています。

 

 

つまり、初心
芸の到達度合という意味だそうです。

 

 

芸が上達していく中で、それぞれのレベルの初心があり
芸を上達させるためには
その初心を越えていかなければならない。

 
「芸の未熟さ」
「初心者の頃のみっともなさ」

を思い出すことで
さらに精進できると説いています。

 

そして未熟な芸を忘れなければ、
そこから上達したときの
今の芸も正しく認識できると言います。

 

 

ふたば

 

 

原典と同じ気持ちで

 

あまりにも落ち込んでしまい、
本来ならすぐにすべき連絡が
できないままでした。

 
取引先には本当のことを伝えましたが、
相手のことを思うと
とてもつらかった。

 

 

原典のように・・・

 

初心者の頃のみっともなさを
思い出すことによって
「あの惨めな状態には戻りたくない」
と思うことで精進できる。

 

まさに原典でいうところのものと
同じ状況にありました。

 

その気持ちを察してか
友人からお祝いのアレンジメントが届きました。

 

お祝

 

ユリにしようかと思ったけど、
こっちにしたっちゃん!」

 

元気の出るヒマワリ
つくづくよかったと思いました。

 

会社設立の日は
一生忘れられないものになりました。

 

シャボン玉

 


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