介護される側の気持ち
少し朝夕が涼しく感じられるように
なりましたが、
日中は猛暑が続いています。
昨年の今ごろは
義父を特別養護老人ホームに
入所させる手続きをしていました。
介護が少し楽になると
肩の荷を下ろした気持ちでした。
いつもは介護する側からの
視点で書いていますが、
介護される側はどんな風に
思っているのでしょうか?
介護認定の難しさ
介護保険のサービスを受けるためには
まず役所の窓口で申請します。
医師の意見書の提出と訪問調査を受け、
審査会を経て手元に保険証が届きます。
介護保険の認定を受けると
有効期限が半年、1年、2年など
一定の期間が有効期間になっています。
今回その認定が前回と比べ
軽くなっていました。
状態がよくなっているのですから
喜ばしいことですね。
ところが
そうではありませんでした。
本人は本心を語っていない・・・
ケアマネージャーさんの訪問の時に
不満や要望を語らないから
喜んで行っていると思いがちです。
自分の気持ちをストレートに
出せる性格の人なら
「こんなことが不満なんだ」と
周囲も気づくでしょう。
「ああ、また・・・」と思いつつも
要望のひとつくらいは
聞いてあげられるかもしれません。
でもそうではないこともあります。
介護度が重い場合、
ケガなどの心配があるので
見守りや付き添いがあります。
それがなくなると
「ていねいに扱ってもらえなくなった」
とガッカリ。
今までとは違って
「対応が冷たい」と勘違いするようです。
来月は大丈夫かしら?
毎月のケアマネージャーさんの訪問前に
翌月や翌々月のスケジュールを考え、
利用日やショートステイを追加します。
毎月のスケジュールを
義母の介護利用計画を見ながら決めます。
行ってみたいけど
出席できない会合や勉強会もあります。
「単位数足りますか?」
「足りないならここは送迎します」
「この利用日は振替をお願いします」
ケアマネージャーさんとの
毎月のやりとりです。
見た目介護を抱えているように見えず、
そうした段取りをして過ごしているとは
思っていただけないようですね。
他人への意思表示は大切
先日要介護度が変更になるにあたり
「丁寧に扱ってもらえない」
不安と戸惑いの言葉を聞きました。
4月から6月までスケジュールを調整しながら
大阪に行けたのは実は
文句を言わなかった義母のおかげです。
思い出せば義理の母は
「これから何でも自分でせんといかんね」
とがっかりした様子でした。
本当は甘えたかったのですね。
義父の介護から解放されて
やっと自分の人生が
歩めると思っていました。
キッチンにあるカレンダーに
「他人に頼る気持ちが老化」
とありました。
ああ、年をとってきたなぁと
感じました。
毎日ぎりぎりのところで
過ごしています。
それでも
寄り添ってあげる気持ちが
必要でした。
今日は「行けません」とは言わず、
福岡でのセミナーの前に1時間だけでも
通っている施設の夏祭りに
おつきあいする予定です。